2021.12.22
令和3年12月17日(金)、麗しの杜ヘルスアカデミーを初開催しました。
麗しの杜ヘルスアカデミーとは、地域の高齢者の方々が住み慣れた場所でいつまでも元気に自立した暮らしを送るために、健康に関する様々なプログラムをご提供する新たなサービスです。
第1回は「脳を活性化して毎日を楽しく~脳とからだのエクササイズ~」をテーマに、溝井由子講師(認知症看護認定看護師)と奥田理沙講師(フィットネスインストラクター/介護福祉士)による脳活性化に特化した座学と運動体験を行いました。会場には、近隣地域の在住者や当館入居者など、26名の参加者が集まりました。
認知症高齢者の現状と今後の推計の紹介のあとに、認知機能の保持・改善の取り組みに大切なのは、前向きな気持ちが脳を活性化させることであると解説いただきました。認知症になると低下してしまう機能が3つ(エピソード記憶、注意分割機能、計画力)があり、それらを普段から意識的に使い、鍛えておくことで認知症の発症を遅らせることができます。
さらに認知症を発症させないための習慣に大切なものが、「栄養」「運動」「社会参加」です。特に「運動」の中で効果的な有酸素運動を楽しく行うことで、脳への血流を促し、脳活性化に効果的であると、分かりやすく解説いただきました。
第1部の後半には、第2部の担当講師である奥田インストラクターから代表的な有酸素運動であるエアロビクスエクササイズの効果についての解説があり、実際に体験する際の注意事項を確認しました。そして、準備運動として、脳トレ運動とストレッチ体操を行い、第2部に向けた頭と体の準備体操をして整えました。
第2部では、奥田インストラクターの指導のもと、軽快な音楽に合わせて、エアロビクスエクササイズ(有酸素運動)を体験しました。特に、普段からあまり運動習慣がない方は、無理をしないよう自分のペースで参加いただきました。
インストラクターの分かりやすい指示を聴き、動きを見ながら、音楽に合わせて腕や足を前後上下左右に動かし、楽しく体験しました。こまめに水分補給をしながら、小休憩を挟むことで、効果的に行いました。
後半では静かでゆったりとした音楽に合わせて照明をやや暗くし、リラクゼーションストレッチを行いました。これは有酸素運動によって興奮している神経や筋肉を鎮静させることで疲労回復や障害予防の効果が期待できるためです。
約50分の運動体験は初めての方も多かったですが、楽しみながら無理なく参加されていました。
参加された方々のほとんどが今回のセミナーに満足され、「楽しく有意義な時間だった」「これからもこのようなセミナーを開催してほしい」などの声も多数いただきました。
次回は「栄養」に特化したセミナーを開催します。今後も地域の元気づくりの一助として、皆様に喜んでいただけるセミナーを企画してまいります。